我が家は妻の意向でdocomo信者。「災害時、最も電波が安定するのはdocomoだろう」という短絡的な見立て。私個人としては、「災害なんて起きようものならどこのキャリアだって繋がらないよ」という考えですが、そこは反論せずに素直にしたがってきたわけです。
しかしながら、最近楽天が携帯電話事業に参入しました。申し込みに際してまとまった楽天スーパーポイントが付与されることに加え、携帯利用料が1年間無料になるという触れ込み。おこづかいの効率運用のためにも、申し込まなければなるまい、ということで、嫁にも軽く一言伝えただけで勝手に申し込みを済ませてしまいました。
下調べ
「楽天回線エリア」と「パートナー回線エリア」
まず情報を探りました。「美味しい話には裏がある」・・・どんな「裏」があるのかな、と。そしたら「データ使い放題」となる「楽天回線エリア」がまだ開発途上ということが判明。そりゃそうですよね。一朝一夕に通信インフラを全国に敷設できるわけがない。我が家は遠く離れた「パートナー回線エリア」でした。つまり「最大5GBまで」という上限が設けられます。ばっちり「裏」がありましたね。事前に調べておいてよかった。
これをもとにシミュレーションします。これまでdocomoでのデータ利用量は、平均して毎月5〜7GB程度。楽天に機種変して、これをそっくりそのまま「パートナーエリア」で使ったらコストメリットは激減です。
ただ、もう少し厳密に自分の生活を分析していくと、自宅ではほぼWiFiを使っているので、キャリア回線を使ってデータ量を消費しているわけではないのです。主に消費しているのは、通勤中や職場なんですね。
よくよく確認して見ると、職場はもろに「楽天回線エリア」。つまり、職場付近で使う分には「データ使い放題」の対象なんです。これなら事実上、「使い放題」だし、近い将来、インフラ整備は自宅付近にも及ぶことを考え、先行投資しておくのも悪くない。・・・ということで、申し込みを決意したわけです。
新たに購入する端末代金
妻の反対は目に見えているので、ある程度強引に進めることが前提となります。となると、家計に影響のない範囲で進められることが重要になってきます。ネックとなるのは、新たに購入する端末代金です。
一番安い楽天ブランドで2万円弱。AQUOS(シャープ)やarrows(富士通)など、国産の有名ブランドたちは安くて3万円弱。私が長年愛用してきたXperia(ソニー)に至っては5万弱でした。これはXperiaを諦めるしかありません。
他のキャリアのように分割払いができるのだろうと踏んでいましたが、下調べの結果、「楽天カードのみ」という条件付きでした。期間は2年か4年かの2択です。先ほどのAQUOSを2年の分割で払った場合、月々1200円弱。4年なら600円弱となることがわかりました。
ここで着目したいのが、期間が長い方が、支払い総額が安いということです。一括払いが一番高い。おそらく、端末の支払いが続いている期間、ユーザーを楽天というキャリアに縛り付けることができるということなんでしょうね。なお、分割払い中の解約に伴う違約金については特段、言及されていませんでした。
docomoの現行機種解約に関すること
もちろん、携帯番号は変えずに機種変更する予定ですので、ナンバーポータビリティ(MNP)の手続きをする必要があります。しかし、そもそも今、docomoは解約しても違約金はかからないのか?
My docomoから下調べをした結果、パケット料金「ギガライト」の設定が「定期契約あり」となっているようで、更新月以外で解約すると違約金が発生するようです。
正直、もう「●年縛り」というやり口は、国の指針で廃止されたと油断していましたが、「更新月じゃない」という括りは全くのノーマークでした。甘かった・・・。この違約金に1万円(正確には9500円(税別)なので、10,450円)がかかるとのこと。さらにMNP手数料で2000円(税別)が発生します。
しかし、こればっかりは仕方がない。もう心は楽天モバイルにもっていかれてしまっているのです。妻には「携帯電話代が1年間無料になることで簡単に元が取れる」と言って説得することにしました。
なお、機種変更時には楽天側に事務手数料の3000円(税別)が発生しますが、ここには楽天スーパーポイントの補填がなされる(消費税分も含めて3300ポイント)ということなので、個人的には納得して進めました。
いざ申し込み
ネット完結
私が申し込みを決意した4月中旬は、すでに新型コロナウイルスの感染防止に向けて緊急事態宣言が発令されていました。したがって、最寄りの楽天モバイルのショップも閉店しており、ネットで全てを完結させる必要がありました。しかし、そもそも一連の手続きはネットで完結できる仕組みが整っており、困ることはほとんどありませんでした。
docomoのMNP手続き
楽天での申込に際して、「MNPの予約番号」というものが必要になりますので、これは現行のキャリアにて発行手続きを行う必要があります。私はMy docomoで手続きを行い、オンライン上で簡単に発行手続きがすみました。4月上旬に手続きし、予約番号の有効期限は「4月30日」まででした。
いよいよ楽天モバイルのサイトから申込
【↓申込みサイトはこちらから↓】
最初に手続きに必要なものを用意します。
- 本人確認書類(免許証等)※コピー不可
- 本人名義の楽天ID
- クレジットカード情報または銀行口座情報
- MNP予約番号
その後、「MNPでの申込」→「製品+プラン セット」で先に進み、機種を選択します。(SIMのみの申し込みの場合は「プラン(SIMカード)のみ」で進んでください)
ここからは通常の楽天市場の画面。私は思い入れのあるXperiaを諦め、AQUOS sense3 liteのブラックを買い物かごに入れました。
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表示価格には事務手数料の3300円(税込)分が加算されて表示されるので、その分、端末代金が高く見えます。前述のとおりこの3300円分は契約の翌月にポイントバックされますのでご安心ください。
買い物かごに入れる際に、各種オプションの申し込みも同時に行います。私は結局何もつけずに先へ進みましたが、最後まで迷ったのはスマホ交換保証(月650円(税別))ですね。自分の前科を鑑みても必要なオプションだったんですが、妻に「1年間無料だからdocomoの違約金は仕方ない」と言い切った手前、オプション料金さえ発生することは避けたかったのです。必要な方はぜひここでオプションをつけてくださいね。
この後、購入手続きに進むのですが、ここからの記憶が曖昧です。確か、利用料や事務手数料の支払い方法だけ登録した気がします。ここで私は、これまでのdocomoと同じく、家計で使っているメインの口座(大手都銀のもの)を登録しました。本来なら、私専用の楽天銀行や楽天カードを設定したかったところですが、妻は変化を嫌いますので、全てこれまで通りのやり方を踏襲しました。まぁ、初月だけ事務手数料が発生するものの、「利用料」の方は基本「1年間無料」な訳ですから、事実上、最初の1年間で引き落としが行われるのは初回の3300円のみということになります。もちろんここも楽天カードを使った方がポイントを取れるので、個人的にはそちらをお勧めします。
そしてお買い物のメインとなる端末代金の支払い方法についてはこの場では手続きしなかったはずです。(たぶんそうだったはず・・・。)開通手続きの際に行なった記憶があります。
これで手続きは完了。楽天IDに登録されているメールアドレスに「お申し込み完了のお知らせ」というメールが届きます。私の場合は同日中にメールが来ました。
納品&開通手続き
納品
申し込み手続きが完了してから2日後、商品発送のお知らせが届き、翌日、無事に商品が届きました。妻にはポチッとする直前に軽く伝えただけなので、3日後には端末が届き、びっくりしていました。
商品には「START GUIDE」という蛍光ピンクのガイドブックが入っているので、これにしたがって開通手続きを行なっていきます。
現行機種docomoの事前準備
MNPの転入手続きが完了した時点で、現行のdocomoとの契約は終了してしまいます。したがって、転入手続きを行う「前」に、docomoの機種でやるべきことをやっておきます。
まずは、写真・動画系の端末に保存したデータをクラウドかMicroSDへ移行してください。私は家族で入っている Amazon Primeで「Amazon Photo」という容量無制限のクラウドサービスを全く使っていなかったので、ここぞとばかりにアップしました。もちろん家族に見られちゃまずい写真がないか注意深くチェックしましたよ・・・。
それからアプリ系。ログインしたアカウント情報に紐づいて個人を認識しているアプリはいいのですが、おサイフケータイなど端末に紐づいているものについては、アプリ内で「機種変更時の手続」を調べて、各々準備をしておく必要があります。電子決済系はもちろんのこと、ポイントカード系も忘れずに。
私が「やってしまった(汗)」と後の祭りになってしまったのは、子供が通う小学校のメール配信サービス。docomoのSPモードのメールに設定してあったのですが、 この変更手続きを忘れてしまい、受信できない状況になってしまいました。タイミング的にコロナウイルス関係の周知が頻繁にあったからなおさらです。妻から入学時の書類を引っ張り出してきてもらい、再登録を行うことでなんとかなりましたが、docomoのSPモードメールのようなキャリア独自のメールサービスも要注意です。
MNP転入手続き
先述の蛍光ピンクのマニュアルに戻ります。と言っても相変わらず使うのは、現行機種(私の場合docomoのXperia)です。手続きは簡単で、マニュアルでも5画面。所要時間数分で完了します。完了するとそのスマホはひっそりと息を引き取ります。(=通信ができなくなります)
以降、届いたばかりの新機種による設定作業となります。
開通手続き
まずはSIMカードを端末にセットします。見てください上の写真(すでに端末にセットした後なのでSIM本体は写っていませんが)。小さすぎてバキっといってしまいそう・・・。繊細な作業が苦手な私にとっては一苦労でした。
その後、電源を入れて、画面に従って設定を進めていけば開通手続きは完了です。その後、自宅のWiFiをすぐに設定。いかんせん自宅周辺は楽天回線エリア「ではありません」ので、ここは気をつけなければいけないところ。
アプリのインストール
しばらくしたらMNPの設定なのかもしれませんが、自動的にXperiaで使っていたアプリたちが一斉にダウンロード&インストールをはじめました。その数100件。数時間ほったらかしにして完了を待ちました。
その他、マニュアルに記載のある楽天関係のアプリのインストールを行いました。「My 楽天モバイル」と「Rakuten Link」の2つ。
「My楽天モバイル」は「My docomo」のようなもので、契約内容の確認・変更、データ量の途中経過などを確認できます。おそらくこのアプリの設定の際に、端末代金の支払い方法を選択した覚えがあります。楽天カードを選択すると、分割払いが選択できるようになったはずです。(たぶん)
一方、「Rakuten Link」は楽天が開発した通話・チャットアプリで、楽天が今回、新規ユーザー獲得のために売りにしている要素の一つ、「国内通話かけ放題」の大前提となっているものです。わかりやすくいうと、LINEがさらに「電話」に近づいたものと言ったらいいでしょうか。SMS(ショートメッセージ)も無料で受信できます。一方、デフォルトで端末に入っている電話機能で発信してしまいますと、電話料金がかかってしまうので要注意です。
ただし、この通話アプリ「Rakuten Link」の品質(電波・音質)は各ユーザーから不評の声もあるようです。おそらくこのアプリは4G回線だけでなく、WiFiの電波も活用できるので、街中で意図せず公衆無線LANとかを拾ってしまうと不安定になるんじゃないかと言うのが私なりの推論です。
実際のところ私個人としては、このコロナ禍の影響もあり、電話する機会がほとんどないので、全然困らないのですが、日常的に「通話」に比重がある人は、ストレスが溜まるかもしれません。
下取りサービス
事前見積もり
新規ユーザー獲得のため、楽天は現行機種の下取りサービスも行なっています。私も愛着のあったXperiaを手放すにあたり、少しでも機種変更費用の足しになればと思い、下取りサービスを利用することにしました。
現行機種は、約3年間利用し、自分でも結構大事に使用してきたという自負があります。多少の傷は残っていますが、光沢もそこそこ残っていますし、ある程度の金額で引き取っていただけることを期待しています。
先にサイト上で見積もりを確認します。あくまでも自己申告なので、もちろんこの段階で金額が固まるわけではありません。甘い採点で条件を入力していくと、「5100円」と出ました!確かにこれなら大満足。ただ、「塗装に損傷」などの条件で、一つでもマイナス項目を作ると、一気に「買取価格200円」とかまで下がってしまいます。
いざ申し込み
自分としても「大事に使ってきた」愛着のある子なので、ここは自信を持って5100円の商品として申し込みを行います。申し込みも全てオンライン。新機種納品時にも下取りサービスのチラシが同封されていますし、Rakuten UN-LIMITのサイトにもリンクが貼ってあります。
諸条件を入力して申し込むと、数日後に返送用キットが「本人限定郵便」で届きます。「本人限定郵便」は「『例のブツ』が近くの郵便局に届いたよ」という書面だけが自宅のポストに届いて、自分が確実に在宅中の時間帯を指定して配達を依頼するか、「指定の場所にとりにいくからそこまで運んでおいて」とするか、または今ある郵便局までとりにいくかの3択です。いずれも受け取りの際に本人確認が必要なので、免許証等を持参しましょう。ちなみに私は3つめの選択肢。近くの郵便局まで取りに行きました。そしてその場で梱包して返送まで完了させてしまいました。
返送
本人限定郵便で受け取った封筒の中には返送用レターパック一式と下取り申込書、注意事項の書面が入っています。
これらに、本人確認書類として運転免許証のコピーを同封して返送します。端末のSIMカードは不要とのことで手元に残し、MicroSDカードも抜き忘れのないように気をつけましょう。充電器などの付属品も不要ということなので無駄なものは一切同封しません。というかレターパックなのでそんな容積に余裕もありません。
梱包前に、今後この端末が他人の手に渡ることを考え、しっかりと初期化設定を行います。初期化のやり方についてはgoogle先生に聞くと簡単に出てきました。あっというまに工場出荷時の状態に戻ってしまいます。さよなら私のXperia・・・。レターパック一式の中にエアキャップ(ぷちぷち)の袋が入っているので、それに端末を入れて封をとじ、ポストに投函して万事完了です。
あとは、見積もりどおり5100円で買い取ってもらえるかどうか。投函日は4月23日で、5月4日現在、まだ回答はありません。金額が確定したら、その金額は楽天キャッシュにチャージされるようです。
【5月15日に動きあり】価格変更のお知らせ
しばらく音沙汰ないなと思っていたら、おもむろにメールが送られてきました。件名に「価格変更」なんて書いてあるから、やっぱり200円まで下げられたのかと覚悟しました。 ・・・が、なんとか1600円の価値は認めてくれたようです。200円と比べたら雲泥の差。よかった。
これ、最初から200円で認めてしまっていたら200円で契約成立でしたよね。強気でいってよかった。みなさんも自信があるならひるまずに!
【注意】獲得できる楽天スーパーポイントについて
総額表記だけじゃなくて付与されるタイミングに注意して!
楽天モバイルのサイト上では当然のことながら新規ユーザーのアイキャッチのため、「最大21,300ポイント還元」と大きく謳っていますが、一気に21,300ポイントが付与される訳ではありません。内訳がありますのでしっかり確認しましょう。
A)オンライン契約 3,000ポイント
オンライン契約が完了し、通話アプリ「Rakuten Link」の利用開始が確認される事が条件です。
(付与される時期:9月下旬頃まで)
B)事務手数料相当 3,300ポイント
オンライン契約が完了し、通話アプリ「Rakuten Link」の利用開始が確認される事が条件です。実際にかかる事務手数料分に該当する金額を、後日ポイントで補填するという意図があります。
(付与される時期:Rakuten Link利用開始の翌々月(私の場合6月)下旬頃めど)
C)端末+プランのセット購入 最大15,000ポイント
対象製品(端末)とプランのセットで購入する事が条件です。ただし、この項目は期間や購入した端末の種類によっても内容が異なります。私が購入した「AQUOS sense3 lite」 は4月中の購入&開通で9,500ポイントでしたが、5月1日以降の購入&開通ですと10,000ポイントに増えています・・・。少し待てばよかったかも・・・。
(付与される時期(5月以降開通):開通月の3ヶ月後の下旬頃)
(付与される時期(4月末迄に開通):8月末頃まで)
D)端末購入に対する通常ポイント 1%分
端末の購入にも通常のポイントが付与されます。私は「AQUOS sense3 lite」の端末代を、諸事情があり、結局分割せずに楽天カードの一括払いで購入してしまいました。購入金額は、事務手数料(3300円)も含めて総額36,100円でしたので、その1%分=361ポイントが通常ポイントとして付与されました。
(付与される時期:付与は注文受理日。納品後、開通した日の20日後から有効)
ということで、4月中旬に契約した私のケースを整理してみますと、
A)3,000ポイント(9月末まで)
B)3,300ポイント(6月下旬頃)
C)9,500ポイント(8月末まで)
D)361ポイント(5月上旬頃)
総額:16,161ポイントの付与です。結構な額ですよね。
ただし、注意していただきたいのは、最も早く利用できるようになるポイントでもD)の「開通20日後」ということです。全てのポイントを使えるようになるには9月末まで待たなければならないのです。ひと夏超えてます・・・。およそ契約から5ヶ月半の待ち時間。
総額に目がくらみ、「16000ポイントもらえるからそのポイントであれを買って・・・」と短絡的な皮算用はしないようにご注意ください。ちゃんと付与のタイミングを意識してポイントの用途を考えましょう。
最後に、A)〜C)は全て有効期限つきのポイントであることを付け加えておきます。付与から6ヶ月以内に使用しないと消滅してしまいます。その点もご注意くださいね。
【↓お申し込みはこちらから↓】